■手根管症候群
手根管症候群とは、手首のあたりに「手根管」と呼ばれるトンネルがあり、
その中を「正中神経」という神経が通ります。この手根管が何らかの原因により圧迫される
ことにより、手がしびれたり、つまみ動作がしづらくなったりします。
手の使い過ぎや、妊娠や出産によるホルモンの変化、手首の骨折や脱臼による後遺症などが
原因として挙げられます。
■ドケルバン病
ドケルバン病とは、手首の周りの腱(筋肉)が炎症を起こしている状態で、親指の付け根で
起こるものをいいます。親指の使い過ぎによって発生する為、出産後の女性や中高年の女性、
手を良く使う職業の方に多いです。
■弾発指(ばね指)
弾発指(ばね指)とは、指の曲げ伸ばしの際に「カクッ」となることからこのように呼ばれて
います。原因は使い過ぎによる腱鞘炎です。腱(筋肉)を包む組織(腱鞘)が炎症を起こし
分厚くなったり、腱自体が炎症を起こすことによって指がスムーズに動かず、弾発現象が
発生します。こちらも産後の女性や中高年の女性、手を良く使う職業の方に多いです。
■TFCC損傷
TFCC損傷とは、手首の小指側の部分にある軟骨や靭帯を痛めているものです。
手首を捻ったり、スポーツなどで繰り返しの動作が加わることにより発生します。
手首の捻挫だと思って放っておいたらなかなか痛みが引かず、実はTFCC損傷だったと
いう方もいます。丸で囲んである部分に痛みが発生します。